鍵の歴史

日本の鍵の歴史についてご紹介します。
日本の鍵は、大阪府羽曳野市の野々山遺跡で発見された海老錠は、650年頃の錠前だと推測されており、日本でもっとも古い鍵と言われています。(世界でもっとも古い鍵は紀元前2000年頃のエジプト錠だと言われています。)この海老錠とは、本体に閂を挿し込むとバネ仕掛けで閂が抜けなくなり鍵が閉まるという作りの錠前です。
鍵は、住宅やオフィスなど建物のドア使われていたり、自動車やバイクのエンジンをかけるために使われていたり、金庫やキャリーバッグなど、使える人を制限するために鍵が付けられていて防犯には欠かせないものです。しかし江戸時代の日本ではあまり必要のなかったものだったようです。なぜなら、現代の日本と比べ治安が良く、家の戸締りには心張り棒を使っていたことや、蔵に使われていた錠前は簡単に手で開けられるようなものだったので鍵を付けていても付けていなくても意味がなく飾りだけのものが多かったようです。ちなみに、お城の閂には頑丈な鍵が使われていたそうです。江戸時代と違って、現代の日本では防犯性能の向上を求めて国内外の鍵メーカーがシリンダー錠や電気錠など様々な形状の防犯性能に優れた鍵を製造しています。